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お役立ち記事

マンション居住者アンケートの例文・項目テンプレート

公開日: 2026-07-01 / 更新日: 2026-07-28

大規模修繕の前の意向確認、駐車場ルールの見直し、騒音問題の実態把握——理事会が居住者の声を集めたい場面は少なくありません。ですが、いざアンケートを作ろうとすると、依頼文の書き方や質問項目に悩みがちです。この記事では、依頼文の例文と、テーマ別の質問項目テンプレート、実施方法の選び方、回収率を上げる工夫までまとめて紹介します。

アンケートを行う場面

居住者アンケートは、理事会の勘や一部の声だけでなく、居住者全体の意向を根拠に判断したい場面で活用されます。主に次のような場面が挙げられます。

アンケートは「何かを決める前の材料集め」に使うのが基本です。すでに決まったことの事後報告に使ってしまうと、居住者の協力が得にくくなるため注意しましょう。

アンケート実施の基本フロー

思いつきで質問項目を作り始めると、後から「何のためのアンケートか分からない」結果になりがちです。次の5ステップで進めると、目的に沿った設問設計ができます。

マンション居住者アンケート実施の基本5ステップ。目的を設定する、設問を設計する、配信する、回収する、集計して理事会・居住者へ共有するという流れを示す図
目的を先に決めてから設問を作ると、回答が「使える」アンケートになる

実施方法の比較

紙の配布・二次元コード併用・アプリ内アンケートなど、実施方法によって回収率や集計の手間が変わります。

実施方法回収率匿名性集計の手間
紙配布+回収箱高い(投函するだけ)確保しやすい手作業での集計が必要
紙+二次元コード併用やや高い回答方法による回答方式が混在し集計がやや煩雑
アプリ内アンケート登録済み世帯の回答率次第設定次第で匿名化可能自動集計でほぼ不要

デジタルに不慣れな居住者が多い場合は紙を主軸にしつつ、集計の手間を減らしたい場合はアプリ内アンケートを併用するなど、マンションの実情に合わせて選ぶとよいでしょう。複数の方法を組み合わせて実施しても構いませんが、集計時に回答方式が混在すると手間が増える点は踏まえておく必要があります。

依頼文(アンケート案内)の例文

アンケートご協力のお願い

日頃より管理組合運営にご協力いただきありがとうございます。
今後の○○の検討にあたり、居住者の皆さまのご意見を
お伺いしたく、アンケートを実施いたします。

【目的】____________
【回答方法】____________(例:同封の用紙に記入し投函/二次元コードから回答)
【回答期限】○月○日(○)まで
【所要時間】約○分

いただいたご意見は、今後の理事会での検討資料として活用いたします。
ご多用のところ恐れ入りますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

○○マンション管理組合 理事会

質問項目のテンプレート(テーマ別)

【防災対策アンケート】
・ご自宅での備蓄(水・食料)は何日分程度ありますか
・安否確認の方法(マグネット・ステッカー等)を知っていますか
・防災訓練への参加経験はありますか
・今後、管理組合に期待する防災対策があれば自由にご記入ください

【駐車場・駐輪場アンケート】
・現在、駐車場(駐輪場)を利用していますか
・利用しやすさに満足していますか(満足/普通/不満)
・空き待ちで困った経験はありますか
・ルール変更(料金・区画割等)についてご意見があればご記入ください

【騒音・マナーアンケート】
・生活音(足音・話し声等)が気になったことはありますか(頻度含む)
・気になった場合、それはどの時間帯が多いですか
・ゴミ出し・駐輪等のルール違反を見かけたことはありますか
・その他、気になる点があれば自由にご記入ください

【管理会社・満足度アンケート】
・清掃・点検業務の質に満足していますか(満足/普通/不満)
・理事会からの情報発信は十分だと感じますか
・管理費に見合ったサービスだと感じますか
・管理組合運営についてご要望があればご記入ください

設問の書き方でよくあるNG例とOK例

質問項目は、書き方ひとつで回答の質が大きく変わります。次のNG例とOK例を比較してみましょう。

NG例:「駐車場の値上げに賛成ですよね?」(誘導的で、選択肢も曖昧)

OK例:「駐車場使用料の見直しについて、どうお考えですか(賛成/反対/どちらでもよい)」(中立的で、選択肢が明確)

NG例のように結論を誘導する聞き方をすると、集めた回答が理事会の判断材料として使えなくなります。OK例のように中立的な言い回しと明確な選択肢を用意することで、実態に近い回答を集められます。

マンション居住者アンケートの設問設計でよくあるNG例とOK例。誘導的な質問文、選択肢が曖昧、回答期限がない、結果を共有しないという4つのNG例と、それぞれの改善策を対比した図
中立的な設問と明確な選択肢が、実態を反映した回答につながる

回収率を上げる工夫

集計結果の共有方法

アンケートは集めて終わりではなく、結果を居住者に共有して初めて意味を持ちます。「回答したのに何も知らされない」状態が続くと、次回以降のアンケートで回答率が下がってしまいます。

よくある質問

無記名と記名、どちらにすべきですか?

騒音やマナー、管理会社への不満など率直な意見を集めたいテーマは無記名が適しています。一方、個別に事情を確認したい場合(住戸ごとの被害状況の把握など)は記名式にし、必要に応じて個別ヒアリングにつなげます。目的によって使い分ける判断軸を持っておくと、毎回迷わずに済みます。

回答期限はどのくらいが適切ですか?

1〜2週間程度が目安です。長すぎると後回しにされて回答を忘れられ、短すぎると多忙な世帯が回答できません。期限の3〜4日前にリマインドを送ると回収率が上がります。

回答率が低い場合はどうすればよいですか?

期限を延長してリマインドをもう一度送る、掲示板でも告知するなど、複数の手段で再度呼びかけます。それでも回答が集まらない場合は、集まった回答だけでも「参考意見」として理事会で共有し、判断材料の一つとして扱います。

結果はどのように共有すればよいですか?

総会資料や掲示板でのお知らせなど、日頃使っている連絡手段で共有するのが基本です。連絡アプリを使っている場合は、アンケート結果もお知らせとして配信すれば、既読管理で周知状況を確認できます。

設問数はどのくらいが適切ですか?

目安は5〜10問程度です。設問を詰め込みすぎると回答の途中離脱につながるため、「今回どうしても聞きたいこと」を優先し、参考程度の項目は思い切って削るくらいがちょうどよいバランスです。

複数のテーマを1回のアンケートにまとめてもよいですか?

関連性の低いテーマを1つのアンケートに詰め込むと、回答者の集中力が続かず、後半の設問ほど雑な回答になりがちです。テーマごとに分けて実施するか、どうしてもまとめる場合はテーマの区切りを明確にし、それぞれの目的を冒頭で説明しておきましょう。年に何度もアンケートを実施すると回答疲れを招くため、実施頻度にも配慮が必要です。

まとめ

居住者アンケートは、目的を明確にした依頼文と、テーマに合わせた質問項目づくりが土台になります。選択式中心・期限の明記・匿名記名の使い分けで回収率を上げ、集まった声を理事会の検討材料として活用しましょう。結果を集計して共有するところまでを一連の流れとして設計しておくと、次回以降のアンケートへの協力も得やすくなります。

アンケートの案内や結果の共有を確実に届けたい場合は「マンションで全戸に一斉連絡する方法」もあわせてご覧ください。既読管理のある連絡手段を使えば、回答依頼が届いていない世帯にも気づきやすくなります。

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